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一生を自分の歯で過ごすには、大切な歯を1本でも多く健康に保つことが必要です。
しかし40歳を過ぎた頃から、私たちの歯は虫歯や歯周病によって失われていきます。
右図は厚生労働省の調査結果ですが、50歳で24本、60歳で平均22本に減っています。

では、年とともに歯が抜けるのは自然なことなのでしょうか。
実は、虫歯や歯周病は、歯の隙間に磨き残しから発生する歯垢や細菌(プラーク)を含むバイオフィルムが原因の「病気」なのです。

毎日のケアをきちんと行なうことで防ぐことができます。
その基本は、原因である歯垢やバイオフィルムの除去です。
簡単な歯垢は、正しいブラッシングで除去が可能ですが、 奥まで入り込んだ歯垢や歯石は医院で除去する必要があります。


これからの歯科治療は、従来のような「抜けばよい」「削ればよい」というような考え方から、ご自身の歯をできるだけ残す治療にシフトしてきています。
この考えがM.I.(ミニマム・インターベンション)という理念であり、当院ではこの考えを大切に、残せる可能性のある歯は残す努力を行い、「できるだけ抜かない」「神経をとらない」治療をおこなっています。

21世紀になり、アメリカのニューブラン教授が発表した虫歯の発生理論「ニューブランの輪」によって、虫歯発生のメカニズムが解明されました。
当院では、この理念を大切にし虫歯になる前の予防を適切に行なうことで、ご自身の歯を長く使っていただけるようにと考えています。

1. ひとりひとり顔が違うのと同様に歯の質も違っています
歯が弱い・歯並びが悪いなどのリスクが高い方は要注意です
2. お口の中で発生したミュータンス菌が結合して、歯垢(プラーク)を形成
3. 不十分な歯磨きにより、口の中に糖分が長時間存在
4. ミュータンス菌などの細菌が、この糖分を食べて乳酸を排泄
5. 発生した乳酸が歯の表面を溶かし始める








C1 虫歯はエナメルを溶かし始めました。
虫歯の部分を取り除いて詰め物をします。
C2 虫歯が象牙質にまで進んでいます。まだ神経は侵されていない状態です。
虫歯の部分を取り除いて詰め物をします。
C3 歯の神経(歯髄)が細菌で侵された状態です。
細菌で侵されている部分と歯の中の神経を取り除いてから消毒。その後で詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)で治療します。
C4 歯が崩壊して残すことが出来ない状態です。
残念ですが、抜を歯かなければなりません。
抜歯した部分は、入れ歯・ブリッジまたはインプラント治療で補います。

虫歯の予防法は、決して難しくはありません。
正しいブラッシング法を身につけ、毎日のプラーク・コントロールをしっかりと行なうことです。

また、医院での定期的な検診も大切です。磨き残しによるプラークの付着や、目に見えない部分の虫歯の早期発見に結びつきます。
歯周病の項に紹介していますが、PMTC(歯のクリーニング)やフッ素を塗ることも、有効な手段となります。


歯周病は歯の表面につくプラーク:歯垢(細菌の塊り)によっておこる「歯の周りの病気」です。

本人の自覚がないままに進行するという病気のため、当院では歯周病が進行していると思われる患者さんには、十分に歯周病に関する説明と治療の必要性をお話しております。

歯肉の炎症による出血・腫れを特徴とする歯肉炎と、歯を支えている骨が破壊される歯周炎(一般に言われる歯周病)の2種類に分けられます。



歯周治療を希望して来院される患者さんの多くは、歯周病の症状の幾つかがすでに現れており、病状も進行しているケースが多くみられます。

本当なら、治療は早く終わる方が良いのですが、こういった場合は長い期間を必要とされることもあります。

治療はプラークの付着状態・歯周ポケットの深さ・歯の動揺などを診査し、それをもとに行なっていきます。
歯周病の原因はプラーク中の細菌、これをプラークコントロールといってプラークを確実に取り除く治療が基本となります。


歯周病予防は、定期的な医院によるチェックだけでなく、ご自宅での毎日の正しいブラッシングと生活習慣の改善も大切です。
歯周病を増悪させる最大な要素というのは喫煙です。喫煙の習慣がある方は是非禁煙をおすすめします。
また、繊維質やビタミンCが豊富な食物を摂り、バランスの良い食生活を心がけていきましょう。

次に紹介するのは、代表的な歯周病治療〜予防の方法です。







PMTC
PMTCは歯のクリーニングです。PMTCは定期的に行なうことで、歯垢や歯石の付着防止に効果があります。
特殊な器具とフッ化ペーストを用いて、歯面のお掃除・頑固なバイオフィルムとプラーク(歯垢)の除去、さらにはフッ素の浸透をはかっていく方法です。

1本づつ丁寧に作業していくため、少し時間がかかりますが、処置後は歯面がすべすべになり気持ちがよくなります。痛みは全く無いのでご安心ください。

スケーリング
歯周病の原因である歯石を、専用の器具を使って除去する治療です。
麻酔を行なってから、歯周ポケットの奥まで入り込んだ歯石を丁寧に削り取ることもあります。

薬を使っての治療
歯周病の状態によっては、歯ぐきなどに薬を塗って治療する方法を取ることもあります。
これは、最近になって行われはじめた治療法です。
検査によって歯周病菌の位置などを特定し、薬を継続的に塗ることで繁殖を抑えていきます。

フッ素
フッ素を歯に塗りこむことで、歯の表面にフッ素イオンを活用させ歯質を強化する予防法です。
継続して実施することで、エナメル質表層のフッ素量を増加させ、歯質を強化します。
フッ素は虫歯を予防するだけでなく、虫歯になりかかった部分を自然に治癒させる働きもあります。
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