目的によって様々なマウスガードがあります
マウスガードは口の中を守る装置でマウスピースやマウスプロテクターなどの名称もあります。ラクビーやボクシング、ウエイトリフティングなど、歯を食いしばるようなスポーツに使われているのはご存知の方も多いと思いますが、スポーツ用のマウスガードは、外力から顎と口の周りへの衝撃を和らげ、歯折・顎骨折・口の中/外のケガなどを防止するために使われますし、脳への衝撃を緩和する働きもあります。
また、スリープスプリント(ナイトガード)というイビキや歯ぎしり、睡眠時無呼吸症などの予防として、専用のマウスガードも使われるようになってきています。
スリープスプリントは、就寝中に装着し気道の確保や歯を保護するために使われます。
マウスガードの種類
◆スリープスプリント(ナイトガード)
大人から子どもまで多くの方にみられるのがイビキや歯ぎしりです。
歯ぎしりは、歯や顎への負担が大きく、歯や歯肉、顎の骨などに障害が出ることもあります。
また長期にわたってイビキが続く方は、高血圧や脳血管障害などを誘発したり、記憶力や思考力の低下をまねきます。
どちらも身体に良い影響は与えないので早めのケアが大切です。
このスリープスプリント(ナイトガードなどの名称もあります)は、就寝時に装着することでイビキを起きないよう気道を確保したり歯の保護などを目的として製作します。
◆スポーツマウスガード
市販のマウスガードでもある程度の効果が期待できますが、咬み合わせの調整ができないので予防効果も低いことも否定できません。
当院ではオーダーメイドのスポーツマウスガードを製作しています。歯の型どりを丁寧に行い、咬み合わせ調整からメンテナンスを行うため、お口にピッタリとフィットします。
衝撃を吸収する柔らかい樹脂で作られているため、口腔内を外傷からしっかりと保護することができます。
マウスガード製作のながれ(抜粋)
歯の型を採る
・歯型採取用のトレーを使って上下の歯型を採ります
模型を製作
・採取した歯型に石膏を流し模型を作ります
・歯の間に隙間があるときはここで修正をかけます
マウスガード成形
・石こう歯型にマウスガード材料を吸引圧接する器械で成形します(下の機器)
・細部を修正し試着後、微調整を行い完成