049-266-6487
ふじみ野市清見1-5-4
医療法人社団 真幸会 スマイル歯科

マタニティ歯科~妊婦さんとお子さんの予防ケア

『マタニティ歯科』は、妊婦さんと胎児および乳児を対象にした歯のケアのことで、予防をメインにすすめていきます。

ところで、「妊娠中の歯科治療ができないのでは?」と思われている方々も多いかもしれません。

確かにレントゲン撮影や麻酔を使った治療などは、胎児への影響も心配されます。しかし、妊娠中でも可能な歯の治療もありますし、妊娠中にホルモンなどのバランスが崩れることで、いままで虫歯1本もなかった口腔内が虫歯になってしまうこともあります。
また、治療しないでおいた虫歯や歯周病を悪化させてしまうこともあります。

妊娠中に歯科治療をきちんとしておくことは、妊婦さんだけでなく、胎児や生まれたお子さんにとってもメリットがあります。

ところで皆さんは、
妊娠すると、赤ちゃんにカルシウムを取られて歯がボロボロなるの?
赤ちゃん1人につき、歯が一本だめになるって聞いたけど?
という話を聞いたことがありますか?

妊娠することで、胎児に母体の骨や歯からカルシウムが奪われてしまい、結果として骨や歯が弱くなると思いこまれてるようですが、ご安心ください。そんなことはありませんから。

確かに一般的な日常生活のなかで1日に必要なカルシウム摂取量が約600mg~700mg(牛乳で約600cc)に対して、妊娠さんの場合は約900mg程度のカルシウムが必要となります。
しかし、お腹の中で育っている胎児がお母さんのカルシウムを直接奪っていくことはありませんのでご安心ください。

ではなぜ、そのように思われるのでしょうか。
その1つに妊娠中に身体のホルモンなどのバランスが崩れ、唾液の粘度が高まり食べかすが残りやすくなり虫歯や歯周病の原因となることや、唾液が悪阻(つわり)などが原因で歯磨きが疎かになったり、口の中の酸性度が高まり、口の中の細菌が増えやすくなるなどで、虫歯や歯周病が発症しやすくなることがあります。

マタニティ歯科では、このように心配される妊婦さんのために、できる限りの治療と口腔内の丁寧なケアを行うことで、不安を一蹴させることを目的としています。

妊婦さんが治療ができる時期と治療について

基本的には、妊娠中でも一般的な歯科治療は可能であり、特に治療をしない方がいいという時期はありません。

治療に最も適している時期としては、安定期と言われる妊娠中期(5~8ヶ月)です。
ただし、妊娠初期(2~4ヶ月)は、胎児の外形や器官がつくられる時期であり、母体にも負担がかかっているので、時間のかかる治療や期間が長くなりそうな治療は避けた方が賢明です。安定期のときの治療のため、歯の健康診断を受けることと応急処置のみにとどめておきましょう。
また、妊娠後期では、基本的に応急処置のみ行い出産に控えましょう。


ところで、妊娠中の治療は一般的なものは大まか可能なのですが、逆に避けておいた方がよい治療について挙げておきましょう。
結論を先に言うと

親知らずなどの難抜歯
外科的な治療(歯周外科手術・インプラント治療等)

この2つに共通することは、治療後の化膿止めとして「抗生物質」、痛みどめとして「鎮痛薬」が処方されることです。
処方される薬剤の中には胎児に対して毒性を有するものがあります。
下記の表が、妊婦さんが使用してはいけない抗生物質と鎮痛剤です。表の薬はごく一部のため、妊娠中に薬を服用する際は、自己判断をせずに産婦人科の医師とよく相談するようにしてください。


ちなみに上記「東大宮総合病院『薬のはなし』」によりますと、妊婦さんが内用しても大丈夫な薬としては、抗生物質は「ペニシリン系(パセトシン、ペングット)」「セフェム系(セフゾン、フロモックス)」「マクロライド系(クラリスロマイシン、ジスロマック)」など、鎮痛薬は「カロナール(アセトアミノフェン)」が、妊娠時に比較的安全に使用できると言われています。

妊婦さんのためのお口のケアについて

妊婦さんへのお口のケアの基本は、歯のブラッシングです。
つわりによる吐き気などで、歯ブラシを口に入れるのも嫌になり、つい歯磨きをさぼってしまうこともあるかもしれません。

しかし、お口の中を清潔に保っておくことで虫歯や歯周病の予防にも繋がりますし、出産後の育児のときにお母さんがなめたスプーンで赤ちゃんに食事をあげたりすることで、赤ちゃんに虫歯菌や歯周病菌をうつしてしまうことも避けられます。

どうしても歯磨きが難しいときは、ぶくぶくと「うがい」するだけでも効果的です。なるべくお口の中を衛生的にするように心がけましょう。

歯ブラシが届かない部分に歯石が付着していたりすることが多いので、安定期を迎えたら医院でクリーニングを受けてださい。そのときは母子手帳を持参するのも忘れないようにしてください。